秋のはじまり

こぼれ落ちたように今日は秋だった。
どこかしら空気はひんやりとしているので、私は体をまるくする。


きっとここのことだから、このまますんなり秋にはなってくれないと思ったけど。
少し風邪気味でお昼寝の時ふとん一枚では寒かったので、案外早く冬が来るかもしれない。


本格的な冬が来る前に友は私を訪ねに来てくれ、
本格的は冬が来ればいろんな人はもっと私と近くなるのだろう。


きっと私はそれまでに幾度も眉をひそめる。
締め付けられるあの感じ。
ちょっと秋に似ているあの感じ。
不安だけど心地よいのだ。
結局は信じているというか信じていたいというか自信過剰というか。


秋のはじまりである。