休日のひとこま

ゆるい右カーブをとおってそのまままっすぐ進めば橋がある。
たまにその信号でひっかかって大抵は天気がいいなーって思う。
そのまま橋を渡ってときどきは電車を横目に。
川が流れてて川のにおいがする。
そこの周りだけ空がすこーんって抜けていてあー気持ちいい、ってのが好き。
最近気が付いたんだけど橋の上を通るのが好き。
音楽を聴いて風を浴びて川のにおいのなかを通るのが好き。
たいてい月に何回かは角にいるちょっと寂しげな木を横目に左に曲がってまた森林浴な道を行くのだけれど。
不安な空気の森林浴コースも晴れていれば好き。
帰り道うすぐらの中を明かりのついた電車が通るのを見るのも好き。
ミニチュアのちゃちいけどていねいに作られたおもちゃが3次元マンガの中を走ってるみたいで好き。
っていう感じの休日が好き。
楽しみにしていた予定の前の数時間の面持ちならない不安な時間はあんまり好きじゃない。
でも気が付いたら時間でそこまでの場所へ駆けてく時は好き。
絶対きっとその時私つまさきは地面すれすれちょっと浮いていると思う。
ただのくだらないこどもみたいな適当な感覚で言ってればなんだけれども。