ダンボール

父とモコ

学校にダンボールが届いた。
ちょうどファックスが入っているダンボールくらいの大きさ。
日本にいる両親から荷物が届いたのだ。


中を開けてみると、ギャグのようなコップとかスプーンとか
頼んでもいないのに胃薬とか目薬などが入っていた。
ダンボールを開けながら先生と笑い転げていたけれど
でもなんかあったかいなーと思った。


ダンボールが荷物以外のなにかも一緒に運んできてくれたのだと思った。


きっと母は心配しながらこの荷物をつめてくれたのだろう。
私のことを思いながらこの荷物をつめてくれたのだろうと思う。
きっと父はそれを横目で見ながら私のことを思い出したりしていたのだろうと思う。


家族がいるありがたさとかはずっと前から感じていたけれど、
やっぱり嬉しくてほんとにちょっとだけ寂しくて懐かしくなる。
ダンボールは私に色々な気持ちを教えてくれた。