最終電車

終電車に揺られて帰る。
下を向いたまま色んな人の喋り声が聞こえる。
もしくはうめき声のようなものも。
私はというと。


私はというと、やっぱり何か考えて帰る。
でも変わらない日常を過ごしているので、
メビウスの輪のようにらせんを描いて、ぐるぐるしてるだけ。


何かが突拍子もなく起きたとしても、それもまた日常の波に飲まれて、日常化していく。


それなりには楽しくやっているけれど。
何かが足りないわけじゃぁないけど。
あまりにも時間が早く過ぎてくので、とても勿体なく感じる。