ひとりでごはん

卒業旅行にて

ひとりでごはんほどおいしくないものはない。
味がまずいどうこうよりもおいしくないのだ。
こう思うのは、私が寂しがりやだからとかそういう理由からではなく
だれでも同じだと思うし思いたい。


よく幸せになりたいとか、幸せな人生を歩みたいとか思ったりするけれど
誰かと一緒に笑っていたり、誰かと一緒に話していたり、
誰かと一緒に音楽を聴いていたり、ただただそこにいることを感じたり。

雨上がりのカタツムリを見つけたり、夕日に感動したり。
そんな小さなことのひとつひとつが本当に幸せなのだと思う。
&それらの感情に気づくことが出来るか出来ないかなんだろーなと今頃になって思う。
でもそんな当たり前のようなことを当たり前じゃぁなくって奇跡だって思えたりするような
私が安定している日々は多くはない。
でも少なくもないような気もする。


こっちに来て自分のことが気が付いたら嫌いになってしまっていた日もあったし、
これからもあるかもしれないけれど。
誰かと話が出来ただけでその日が本当に幸せで生きてることが嬉しかったあの日のような私はまたやってきているから、
だからひとりでごはんがおいしくないと感じられる私をいとおしく思う。