彼女の腰につかまって

夏の終わり、秋の始まりの匂いがする、夜の道を、
少し大き目の新しいバッグを左肩にかけて、小走りでバス停まで。

太陽が出ていない暗めの道を、どこかに向けて走るのはとてもすき。
なんか新鮮な気持ちになれるから。

彼女の腰につかまって、
よなよな彼女の自宅を目指してバイクを飛ばす。
涼しい風が気持ちよくて、夜の街灯のきらきらもきもちよくって、
私はストレスが抜けてとろけそうになる。

今日から明日までの長い時間短い時間を楽しく過ごすため。