金曜日の帰り道

みんなでごはん

バス停に行く途中でしくしく。
バスを待っている途中でしくしく。
バスに乗っている間、隣の人にばれないようにしくしく。


結構どこでも関係なく。
感情を我慢するのが苦手。
でもさようならを言う時は頑張って我慢したけど上手に有難うが言えなかった。


ママやパパが悲しそうな目をしているけど一生懸命笑っていたのを私は知ってる。
あの学生がいきなり無口になった理由を私は知っている。
子供の学生が急に私の言うことを真面目に聞くようになった理由を私は知っている。


私たちは嫌でも必ず別れる。
生きていてももう会えない別れかもしれないし、
そうでない場合もこれからはどんどん増えてく一方なんだろう。
ある日ある時の日常化したバイバイがその時になるのかもしれないし、
適当にしたバイバイがその時になってしまうのかもしれない。
いつかはどろどろのきらきらの光になって溶け合って一つになるのかもしれないけど、
そういう感覚はまだよくわかんないし半信半疑だ。


出会いと別れは懲りずに繰り返されるし、始まりと終わりも繰り返しやってくるけど。
やっぱり終わりや別れは悲しい。
でも別れの時は満ち足りて感謝の気持ちでいっぱいなのだ。
そして幸せな気持ちで満たされる。
だからまた新しいことを始めたくて仕方がなくなるのかもしれない。


私は愛されていて愛せていて本当に幸せな人間だ。
肩を抱いてよしよししてくれる人は今はいないけど。
でも本当に幸せ。