あのとき

あのとき、あの瞬間
時が止まる
彼の後ろの景色なんて覚えていない。
覚えているのは断片的なワタシのキオクでしかない。
そこに彼は居ないし、私も居ない。
ふわふわと浮かんで消える衝動だけ。
なんとなく違う感じが出てきた気もするから、このまま静かに向き合って、感じて。
この気持ちとサヨナラしたくないって思ってるのは私だな。
まだ愛したいって思ってるみたいだから。
足りてないのはそういう押し潰されそうな気持ち。
欲してるのは、あの頃の溺れるほどの衝動的な生命感なのかも。